吊るしの釣り スーパーエックスワイヤー8

“吊るし”の釣り。

今年もこの釣りに助けられたシーンが多くて、改めてラインの重要性を感じました。今回使っていたのは DUEL スーパーエックスワイヤー8 1.5号。正直、このラインじゃなきゃ成立しない場面が多かったです。

吊るしって、キャストして巻いて…という動かす釣りではなく、“止めて誘う”特殊なスタイル。水中の枝やストラクチャーに対して、ラインを張りすぎず緩めすぎず、その一点でサスペンドさせて魚を待つ。これ、簡単そうでめちゃくちゃ難しいです。風が吹けばラインがたわむし、ちょっと触れるだけでルアーが動きすぎてしまう。そんな繊細なバランスの中で、ラインの性能が釣果を大きく左右します。

スーパーエックスワイヤー8の1.5号は、まず適度なハリ感が最高。ラインがダラッとせず、余計なフケが出にくい。張らず緩めずを維持しやすいから、ルアーをそのスポットに“置く”感覚が抜群に出しやすいんです。さらに、PEらしい高感度で、ロッドに出ない微妙な変化すら手元や視覚で伝わる。

「今、バスが近づいて触ったな…」

そんなレベルの気配まで感じられる瞬間があって、その情報量の差が掛けるチャンスを生む。

そして重要なのが強さと安心感。吊るしはカバーぎりぎり、いや、むしろカバーの中に置いてナンボ。1.5号という太さは、ラインに対する魚の警戒を抑えながらも、掛けた時に絞り出せるパワーが十分。ゴリ巻きして引き剥がす場面も多いので、余裕のある号数を選ぶのはプロの中では当たり前です。

“強さ”と“繊細さ”そのどちらも成立させてくれるのが、このスーパーエックスワイヤー8。吊るしの釣りは特に、ラインが仕事してくれる時間が長い。だからこそ、信頼できるものを選ぶことで集中力も続きます。

トーナメントフィールドは、魚のプレッシャーも、年々シビアになっていく。その中で、動かない釣り、待つ釣りがどんどん重要になっていると感じています。派手さはないけど、一匹の価値が高い。そんな状況でこのラインは、僕にとって武器そのもの。

もし、吊るしに挑戦してみたい方や、今年どうしてもバイトが遠いと感じているアングラーがいたら、ぜひこのラインを使ってみてください。動かさずに“魅せる”という釣りの奥深さと、ラインの強さと繊細さが釣果を変える瞬間をきっと感じられるはずです。

信頼できるラインとともに、次の一本を。

DUELスーパーエックスワイヤー8、間違いないです。

シャッド祭り

琵琶湖で秋のシャッド巻き。

今日はジャッカル/ソウルシャッド、そしてDUEL/シャッド60を使い分けて、まさに“入れ食い”状態。巻いて止めて…その瞬間に「コッ」っとラインが走る、たまらない展開でした。

この時期の琵琶湖、ベイトを意識したバスが横の動きにめちゃくちゃ反応してくれるタイミングがある。まさに今日はその“当たり日”。朝イチから巻きペースでテンポ良く探っていき、ショートバイトも拾いながら、しっかり釣果につなげる展開。

まずソウルシャッド。

タフり始めたり、クリアウォーターで見切られやすい状況でも、しっかり食わせに持ち込めるのがソウルの強さ。水を受けすぎない、タイトで繊細な振り。ジャーク&ポーズのキレが出るから、止めた瞬間にバイトが集中する。今日も止めたら食う、そんな典型的な秋のシャッドパターン。

そしてDUELシャッド60。

コンパクトシルエットで、レスポンスが異常に速い。ショートキャストでウィードトップを舐めるように通す釣りでも強いし、ただ巻きでもしっかり寄せられる力がある。軽いトゥイッチを混ぜた時に、ふわっと抜け感のある動きが出て、それが今日ハマった感じ。

どっちも“ただ巻き”だけじゃなく、止めとリズムの変化がキー。秋のバスはとにかくベイトを追ってるから、シャッドでテンポ良くエリアと回遊を当てていく。止めて、動かして、また止めて。その繰り返しでコンスタントに反応を拾えました。

サイズは色々だけど、全部よく食ってる体型。

釣れる魚が“元気で太い”って、それだけで巻いてて楽しい。

まだまだシャッドの季節はこれから。

冷え込みがもっと進むと、さらに“止め”が効いてくるし、ここからの変化が楽しみですね。

今日はとにかくシャッドが正解。秋の琵琶湖、やっぱり最高です。

次はサイズも狙って、またやります。

新作シンカー

ジャッカルさんから「TGコイロックシンカー」と「TGティアドロップ/ラウンドアイシンカー」が届きました!まだ実戦では使っていませんが、開封して手に取った瞬間に“これは良い”と感じる質感。タングステンの高密度ならではのコンパクトさ、エッジの精度、そして仕上げの丁寧さ。こういうアイテムが届くと、次の釣行のイメージが一気に広がりますね。

まずは「TGコイロックシンカー」。

コイロックシリーズとの組み合わせ前提で設計されているだけあって、コンパクトなのに存在感のある形状。コイロックの得意とする“刺して置いて食わせる”スタイルにピッタリで、狙ったスポットに落として、姿勢を安定させて、じっくり誘う…その動きをサポートしてくれるシンカーだと感じます。タングステンの小ささはカバー攻略において武器になるので、カバー奥の一点勝負にも期待。次の釣りで早く試したい存在です。

そして「TGティアドロップ/ラウンドアイシンカー」。

まずはティアドロップ型から。僕自身、フリーリグでは昔からこのティアドロップ形状を信頼してきました。理由はシンプルで、着底後の情報量が多くて、必要なときスッと滑らせたり、メリハリをつけやすいから。

加えて、アクション時の抵抗が少なく、ワーム本来の動きを邪魔しないのも強み。タングステン素材なら、ボトムの硬さ・ザラザラ感・小さな変化も取りやすく、地形を読みながら魚を探していく釣りにピッタリです。フリーリグでの“探しながら食わせる”展開に欠かせない形状ですね。

一方、ラウンドアイシンカーは自然な転がりとナチュラルなアクションが出せるタイプ。スローな展開や、フラットを丁寧につないでいく釣りで活躍しそう。力まず、無理なく動かせる感覚が出るので、プレッシャーの高いフィールドで魚に違和感を与えずアプローチできるアイテムです。

どちらのシンカーも、単なる“重り”ではなく、アングラーの意図を水中に正確に伝えるための道具。感度と精度が、釣りの組み立てを支えてくれる。新しい武器がタックルボックスに加わるこの瞬間は、本当にワクワクしますね。

次の釣りに持ち込んで、その使い心地や魚の反応をしっかり見てきます。またフィールドでの感想も共有しますのでお楽しみに。これでまた一本、獲りに行く準備が整いました。

ビークで50ぐらいの

今日は秋のフィールドで、立ち木の吊るし展開。

使ったロッドは ジャッカル RVⅡ-S68MH+。

このロッド…正直、吊るしやらせたらめちゃくちゃやりやすいです。

ティップが入りすぎないから、ルアーの位置がブレない。

細かいシェイクしても、ロッドが勝手にバウンドしない、あの“ニュートラル”がほんと大事なんですよ。

狙いは、立ち木の中でも“奥の奥”。

普通なら投げにくい、回収も苦しい──でも、そういう場所こそ釣れるタイミングがある。

今日は枝にライン掛けて、吊るしで誘うやり方。

メインは ビーク。

とにかく“ちっちゃいシルエットで止めてアピールできる”この強さ。

止めてるのに存在感出せるって、今のプレッシャー高い状況だと本当に武器になります。

枝に掛けて、張らず緩めすぎずのラインテンションで、

小刻みにティップだけ動かして、ルアーがほんの少し震えるぐらい。

RVⅡ-S68MH+はここで暴れない。

だから吊るしの“長い我慢”が成立する。

で、今日の一本。

無の時間がけっこう続いて、風がふっと抜けたタイミングで、

ラインが「フッ」って緩んだ。

これ、吊るしの超気持ちいいバイト。

すぐに巻き合わせ。

ティップ入りすぎないから即掛かるし、

バットパワーがちゃんと持ち上げてくれるから立ち木の中でも主導権を持てる。

バスも秋らしい体型で、気持ちいい一本でした。

吊るし=繊細なだけじゃない。

“掛ける準備した止め”の繰り返し。

RVⅡ-S68MH+のしっかりした芯と、ビークの止めて強い性能。

この組み合わせはやっぱり信頼できますね。

今日も勉強になったし、一本の価値ある日でした。

練習

2025年シーズン、TOP50全日程が終了しました。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。今年は自分自身の力不足を痛感する結果となり、悔しさの残るシーズンでした。釣りの内容、状況判断、そしてトーナメントの「勝負どころ」での精度──全てがあと一歩足りなかった。どこかでほっとしてしまっていたのか、あるいは“自分の形”に頼りすぎてしまっていたのかもしれません。

トーナメントという舞台は、本当に残酷で、そして最高の場所です。結果として数字が出なければ何も語れない世界。けれど、その緊張感の中で戦えることが、僕の原点であり、プロアングラーとしての誇りです。今年は多くの場面で悔しいシーンが積み重なりました。そのぶん、来季へ向けて必ず糧にしていきます。

反省点は明確です。フィールドを読む力、魚の変化を捉えるスピード、そして最後の1本を絞り出す集中力。練習量を増やし、技術もメンタルも、もう一段階上げていきます。「練習です」と自分に言い聞かせ、またフィールドに出続けます。釣りは裏切らない。やった分だけ見返りがある世界です。

スポンサー様、ファンの皆さま、現場で声をかけてくださるアングラー仲間や関係者の方々、いつも本当にありがとうございます。今年の悔しさを抱えつつ、支えてくださる皆さんのおかげで前を向けています。来季は、必ずやり返します。いや、やり返すというより、自分の釣りを研ぎ澄まし、“市村修平らしさ”をもっと強く、結果で表現します。

TOP50という舞台に立つ以上、目指すのは常に頂点です。ここからまた一歩ずつ、積み上げていきます。応援、よろしくお願いします。

ポッパー

──水面で“猫っぽさ”が生きるポッパー

最近、少しだけ開発に関わらせてもらっている新作ポッパー「ニャッパー」。今日はそのテストを兼ねて、ガッツリ実釣チェックしてきました。名前の通り、ネコの俊敏さと遊び心、そして急にスイッチが入って獲物を仕留めるあの瞬間を、トップの釣りで表現したいというコンセプトのルアーです。

なかでもこだわりポイントは、スプラッシュとポップ音の質。ポッパーと一言で言っても、水の飛び方、音のテンポ、波紋の密度で全く別物になります。ニャッパーはそこを細かく調整していて、強い入力ではシャープに水を切り、弱く動かすと細かな水粒が「生き物っぽく」散ります。この“説得力のある水の動き”が、魚のスイッチを入れてくれる感覚。

特に、カップ角や深さの調整で迷っていた部分もありましたが、現場で投げていて「あ、これだな」と思える仕上がりに近づいてきています。強く動かした時のキレと、弱いワンアクションでの控えめだけど響く「ピュッ」というスプラッシュ。ネコが気まぐれに水面を叩いたようなイメージを水に残してくれるんです。

実釣では、朝の高活性時はもちろん、気難しい時間帯での食わせも確認できました。弱い誘いから急に強めのスプラッシュを入れた瞬間、下から「ドン」と突き上げるようなバイト。水面を意識させながら、最後に覚悟を決めさせるポッパーらしさが光りました。

見た目はちょっと可愛い雰囲気。でも動きと音は真剣勝負。遊び心と実戦力が共存しているところが、このルアーの面白さだと思います。僕も少しだけ開発に関わらせてもらっている身として、仕上がっていくのを見るのが本当に楽しみ。

ニャッパー、まだ最終調整段階ですが、期待していただいて良いと思います。これからのトップシーズンに向けて、更に仕上げていきます!

クラムジールアー「Clumsy Lure」新作を試してみた

今日は、ずっと気になっていたクラムジールアーさんの新作ルアーを試してきました。SNSでも話題になっていて、トップウォーターゲーム好きとして「これは触っておかないと」と思っていたアイテム。結論から言うと──かなり良いです。アクション、レスポンス、そして魚を引き寄せる“気配”がしっかり出ている。テスト段階から手応えを感じていましたが、実際にフィールドで投げ込むほど信頼が増していきました。

特に、スローに誘う展開での生命感と、テンポを上げたときに見せる急な切り替えが秀逸。弱々しさとスピード感のバランスが絶妙なんです。今日は野池とリザーバー両方で試しましたが、どちらのフィールドでも魚の反応がハッキリ出ました。バイトの出方を見ていても、ルアーの“何か”に魚が引っ張られている感触がある。こういうルアーは試合の現場でも頼りになります。

実はTOP50の試合でもこのルアーを忍ばせていました。状況がピタッとはまるタイミングがあり、ここぞという場面で投入。限られたチャンスを拾いにいく局面で、魚に触れられたのは大きかったです。やっぱりトーナメントの空気でも信じて投げられるルアーは強い。

僕自身、普段はジャッカルのルアーを中心に戦っていますが、こうして他メーカーさんの素晴らしいアイデアや個性に触れると、ルアーの世界は本当に奥深いと改めて感じます。ものづくりへの熱量や釣り人としてのこだわりが感じられるルアーは、投げていて楽しい。

クラムジールアーさんの新作、気になっている方はぜひ触ってみてください。フィールドで投げた瞬間、きっとその価値を感じられるはずです。

デラクーファイン

ジャッカル「デラクーファイン」で小バスが元気にヒット!秋の水面ゲームが楽しい季節

今日は久しぶりにデラクーを持ち出して、岸際のシャローエリアをチェック。冷え込みが始まって、ベイトが表層付近に差してくるタイミング。そんな状況で頼りになるのが、ジャッカルの「デラクーファイン」。サイズ感もアピール力も絶妙で、秋のフィネスなトップ・表層攻略にぴったりの存在です。

キャストして着水後すぐ、軽くロッドを操作しながら水面直下を巻いてくると、ピピッと生命感。そのままトゥイッチを織り交ぜながら引いてくると、水面がパシャッと割れて小バスが飛び出しました。サイズは小さめでも、俊敏なバイトと元気なファイトが楽しい一本。秋の小バスはとにかく機敏で、表層系ルアーへの反応も上々です。

デラクーファインは、本家デラクー譲りのキラキラ感に加えて、より繊細なアクションが魅力。軽いロッドでも扱いやすく、タイトなポイントでもサッと投げ込めるのが強み。ベイトや虫系、シャローの波紋を追っている魚に強く、スモールサイズでも魚を引き寄せる力は十分です。

今回は小バス中心でしたが、この反応ならデカバスも確実に混じってくるはず。これからさらに水温が下がってくると、より微波動ルアーが活きてくるタイミング。デラクーファインはまさにその季節を楽しむキーアイテム!秋のフィールドでぜひ試してみてください。次はサイズアップ狙います!

コイロック

今日はコイロックで理想的なフッキングが決まった瞬間をお届けします。写真を見てもらうと分かる通り、フックポイントが上アゴの固い部分にしっかり掛かり、貫通も抜群。これこそ「掛けにいって獲れる」コイロックならではの気持ちいい刺さり方です。

今回はシークレット的な ただ巻きで魚に口を使わせつつ、ショートバイトも拾っていけるフックバランスが本当に優秀。特に今日はショートバイトが多い状況でしたが、貴重なチャンスを確実にものにできました。フックの露出角度、ワームの保持力、そして吸い込みやすいサイズ感が全部噛み合った結果だと思います。

こうして結果が出ると、またフィールドに出たくてウズウズしますね。次はもっと太い魚にこの刺さり方を味わってもらいます。