
──水面で“猫っぽさ”が生きるポッパー
最近、少しだけ開発に関わらせてもらっている新作ポッパー「ニャッパー」。今日はそのテストを兼ねて、ガッツリ実釣チェックしてきました。名前の通り、ネコの俊敏さと遊び心、そして急にスイッチが入って獲物を仕留めるあの瞬間を、トップの釣りで表現したいというコンセプトのルアーです。
なかでもこだわりポイントは、スプラッシュとポップ音の質。ポッパーと一言で言っても、水の飛び方、音のテンポ、波紋の密度で全く別物になります。ニャッパーはそこを細かく調整していて、強い入力ではシャープに水を切り、弱く動かすと細かな水粒が「生き物っぽく」散ります。この“説得力のある水の動き”が、魚のスイッチを入れてくれる感覚。
特に、カップ角や深さの調整で迷っていた部分もありましたが、現場で投げていて「あ、これだな」と思える仕上がりに近づいてきています。強く動かした時のキレと、弱いワンアクションでの控えめだけど響く「ピュッ」というスプラッシュ。ネコが気まぐれに水面を叩いたようなイメージを水に残してくれるんです。
実釣では、朝の高活性時はもちろん、気難しい時間帯での食わせも確認できました。弱い誘いから急に強めのスプラッシュを入れた瞬間、下から「ドン」と突き上げるようなバイト。水面を意識させながら、最後に覚悟を決めさせるポッパーらしさが光りました。
見た目はちょっと可愛い雰囲気。でも動きと音は真剣勝負。遊び心と実戦力が共存しているところが、このルアーの面白さだと思います。僕も少しだけ開発に関わらせてもらっている身として、仕上がっていくのを見るのが本当に楽しみ。
ニャッパー、まだ最終調整段階ですが、期待していただいて良いと思います。これからのトップシーズンに向けて、更に仕上げていきます!
