
雷魚釣るうえで 重要視する方が多い
雷魚釣りをしていると「ヒシがある場所=良いポイント」と考える人は多いと思う。
確かにヒシモは雷魚にとってかなり重要なカバー。
でも科学的に考えると、ヒシが多いことには明確な「プラス」と「マイナス」がある。
まずプラス要素。
ヒシが水面を覆うことで直射日光を遮り、夏場の急激な水温上昇を抑えやすくなる。さらに複雑に伸びた茎や葉の周辺には小魚、エビ、カエルなどが集まりやすく、雷魚にとってはエサ場であり、身を隠して待ち伏せできる場所にもなる。
鳥などから身を隠すシェードとしての役割も大きい。
つまり適度なヒシは「水温」「エサ」「カバー」という雷魚が居着く条件を作ってくれる。
一方で、増え過ぎたヒシにはマイナス面もある。
水面を高密度で覆うと、水中への光が減少して水中植物や植物プランクトンの光合成が制限される。また、水面と大気とのガス交換も妨げられやすい。
さらに重要なのが夜。
植物は昼間には光合成で酸素を生み出すが、夜間は光合成をせず呼吸によって酸素を消費する。加えて、枯れたヒシなどの有機物を微生物が分解する際にも酸素が使われる。
そのためヒシが過密な場所では、条件次第で夜間から明け方に溶存酸素量(DO)が大きく低下することがある。
ただし雷魚は「空気呼吸」ができる魚。
低酸素に対する耐性が非常に高いので、他の魚が嫌うような環境でも生きられるのが強みだ。
しかし、ここが釣りでは面白いところ。
雷魚自身が低酸素に耐えられても、ベイトとなる小魚やエビなどが減れば、その場所の価値は下がる可能性がある。
だから自分は「ヒシがある=釣れる」と単純には考えない。
ヒシの密度、水の動き、枯れ具合、水温、ベイトの量。
特にびっしり全面を覆った場所より、ヒシの切れ目やポケット、水が動く場所など「変化」があるところを意識する。
ヒシは雷魚にとって最高のカバーになり得る。
でも、多ければ多いほど良いとは限らない。
水中で何が起きているのかまで考えると、同じヒシエリアでも「釣れるヒシ」と「釣れないヒシ」が見えてくる。
これも雷魚釣りの面白さだと思う。
釣れるヒシと釣れないヒシあるから面白い。
