河北潟

今日は昨日の流れを踏まえて、再び練習へ。テーマは引き続き「バイトをどう確実に獲るか」。昨日の感触をもとに、レンジとスピードを細かく調整しながら、ソウルシャッドシリーズを中心にチェックしていきました。

朝は冷え込みが強く、水温もさらにダウン。シャローにはなかなか差してこない状況で、ブレイク沿いやちょっとしたハードボトムを丁寧にトレース。ソウルシャッド58SPと62SPを使い分けながら、魚の反応を探っていきました。

結果は……今日も痛恨の“バイトだけ”。触るけど乗らない、あのもどかしい感触。魚は確実に居るんですが、口を使わせるまでの詰めがまだ足りませんね。

ただ、リトリーブスピードをほんの少し落としたときにバイトが集中したのは大きなヒント。これを明日以降のキーにして、さらに追い込んでいきたいと思います。

悔しい結果ではありますが、こういう日があるからこそ一匹の価値が重くなる。釣りは本当に奥が深いですね。明日こそ、しっかり掛けて、仕留めたいと思います。

彩雲

今日のガイドは、朝から秋らしい気持ちいい天気の中スタート。途中でなんと「彩雲(さいうん)」が出現! 太陽の周りに虹色の雲がかかって、まるで空が祝福してくれているような美しい瞬間でした。こんな自然のご褒美を見られるのも、フィールドに毎日立っているからこそですね。

釣りの方はというと、キングジミー・ヘンジをメインに展開。ヘンジならではの独特な揺らぎに、しっかり反応してくれる魚もいて、ナイスファイトなニゴイがヒット! この魚も見た目以上に引くので、ゲストさんも大盛り上がりでした。

しかし本命のビッグバスからのバイトもありましたが……痛恨のすっぽ抜け。あの一瞬の重みが消える感覚、悔しさが込み上げますね。

それでも彩雲に出会えたこと、魚と遊べたこと、そして次へのヒントを掴めたこと。全部含めてフィールドの時間は最高です。次こそはリベンジを果たします!

残念な結果ではありましたが、楽しく学びのある一日。市村修平ガイドサービス、また次回よろしくお願いします!

ダイレクトリール

今日はちょっと気分を変えて、コレクション棚から古いダイレクトリールを2台ほど引っ張り出してみました。

左が「PFLUEGER SUMMIT 1993L」、右が「Langley Streamlite」。どちらもアメリカの名機で、時代を感じる雰囲気がたまりません。

フルーガー・サミットは、彫刻がびっしり入った重厚なリール。今のリールにはない“金属の存在感”があって、手に取るだけでワクワクします。ギアの噛み合わせや巻き心地もガチッとしていて、機械そのものを操っているような感覚。釣具というより、もはや工芸品ですね。

一方のラングレー・ストリームライトは、軽くてスムーズ。アルミボディの質感と黒プレートのコントラストがカッコよくて、どこか上品な雰囲気。サミットの重厚さとはまた違った、軽快さとスマートさがあります。

どちらもそれぞれの時代を象徴する名作。こうして久しぶりに触ると、改めて“釣り道具っていいな”と思わされます。

今のリールとは違う魅力。手に伝わる金属の音や感触――それだけで、当時の釣りの空気を感じられるんです たぶん(笑)

海のテトラ帯・新規開拓で役立つ“テトラ豆知識”

海のテトラ帯を新規開拓しようとすると、バスと違って“読めない”場面が多い。

実際に僕も、見た目はどこも釣れそうなのに全然反応がないテトラ帯に当たることがけっこうあります。

ただ、テトラって一見同じに見えて、実は種類も配置のクセも場所ごとに違うんですよね。

ここを理解すると、探り方が一気に楽になります。

まず、テトラは大きく 「根固め系(大型)」と「消波ブロック系(中・小型)」 に分かれます。

大型テトラは隙間が深く、潮が通る“ゴミ溜まりの手前”や“潮のヨレ”でベイトが溜まりやすい。

一方、中・小型テトラは隙間が細かく、アイナメ・カサゴ・ソイのような根魚が入ってくることが多い。

つまり、同じテトラ帯でも狙う魚種と仕掛けの通し方が全く変わるんです。

あと、テトラの“置き方”もかなり重要。

「古いテトラ」は表面がザラついていて、海藻とカニ・エビ類が豊富。

逆に「新しいテトラ」はツルツルで生命感が薄いので、根魚系は散りやすい。

新規開拓では、この“古さチェック”だけで釣れるかどうかの確率がだいぶ変わります。

さらに、見逃されがちなのが “テトラの角度”。

斜めに落ちているところは潮が当たりやすく、回遊魚やシーバスが一時的に入ってくる。

逆に水平気味で積まれている場所は流れが弱く、じっくり居着く根魚向き。

潮目を読むのが難しい時でも、テトラの角度を見ると“潮の流れがどう当たっているか”が分かりやすいです。

最後に、絶対に覚えておきたいのが “安全+丁寧さ”が釣果に直結する場所 ということ。

1つの隙間をしっかり通せるかどうかで反応が大きく変わります。

ルアーでもエサでも、“同じコースを正確に通せるか”が新規開拓のカギですね。

テトラ帯は、知れば知るほど“型がある”場所。

最初は釣れなくても、構造を読み解いていけば必ず答えは出てきます。

河口湖へ

JB TOP50継続のために、本部へ面接に行ってきました。

正直、今年は思うような結果を出せず、たくさんの方にご心配をおかけしました。応援してくれている皆さん、サポートしてくださっているスポンサーの方々、そして現場で声をかけてくれたファンの皆さん、本当にありがとうございます。

釣りの内容を振り返ると、ひとつひとつの試合であと一歩の詰めが甘く、悔しさの残るシーズンでした。ですがその分、課題も明確に見えた一年。試合を重ねるごとに、改めて自分のスタイルと向き合う時間が多かったです。

面接の結果、来季もTOP50の舞台で戦える見通しが立ちました。

まだ正式発表ではありませんが、またあのステージで勝負できることに感謝しています。来年こそ、しっかりと結果で恩返しできるように準備していきます。

支えてくれる皆さんの期待に応えられるよう、冬の間にしっかりトレーニングと実釣を重ね、もう一度上を目指します。これからも応援よろしくお願いします!

時間ができたので釣具屋巡り

写真はシマヤさんです。

アオリイカ釣りエギング

能登方面へ、夜中から朝マヅメにかけてエギング調査に行ってきました。

地震の影響がまだ残る地域も多く、港の灯りが少ない場所もありますが、それでも地元の方々の力で少しずつ復旧が進み、釣りができる環境に戻りつつあります。あの美しい能登の海にまた立てることが、本当に嬉しかったです。

夜中の干潮前後は反応が少なく、アオリの気配も薄め。少しレンジを入れて、スローなテンションフォールで探っていくと、たまに「コッ」と小さなアタリ。サイズは伸びないけれど、しっかり抱いてくる個体もいて、集中して探る価値あり。

潮が動き始めた午前4時過ぎ、明るくなり始めるタイミングで一気に状況が好転。ケイムラ系の反応が明らかに上がり、DUELのケイムラパープルがこの日一番の当たりカラー。月明かり+朝焼けの微妙な光の中で、シルエットとフラッシングのバランスが絶妙に効いた感じ。シャクってテンションを抜いた瞬間、「ドンッ」と気持ちいい重量感。上がってきたのは700g前後の良型。

その後も朝マヅメいっぱいまでポツポツと良いサイズが反応してくれて、気づけばクーラーの中は程よく満足な釣果。

地震から時間は経っても、海の生命力は強い。能登の海はやっぱり特別です。これからも少しずつ、元気な姿を見せてくれることを願って。

海釣り 【アジングで感じたDUEL The ONE®の実力】

今回はバス釣りの練習も兼ねてアジングへ。

使用したラインは、DUEL The ONE® アジングライン。普段からバス釣りでも「ラインの性能が釣果を変える」と感じているけど、今回のアジングではまさにそれを再確認する釣行になった。

アジングって、0.3〜1g前後の軽いジグヘッドを使う繊細な釣り。バイトも「コツン」や「ふわっ」といったわずかな変化で、それを感じ取れるかどうかで釣果が大きく変わる。そんな中でThe ONE®の感度の高さは抜群だった。張りのあるライン構造がジグヘッドの姿勢を安定させ、潮の流れの変化もはっきり伝えてくれる。軽いジグ単を使っても操作感がぼやけず、ロッドからラインを通して“今ルアーがどう動いているか”が常に分かる。

特に今回感じたのは、フォール中のテンション抜けバイトを拾えるかどうか。アジが吸い込むようにバイトしてくる瞬間、ほんの一瞬だけラインが「スッ」と抜ける。普通なら見逃してしまうようなバイトも、The ONE®なら確実に手元へ伝わってくる。これが気持ちいい。バス釣りでも冬のディープやサイトでのショートバイトに似た状況があるけど、そういった釣りの練習にも直結する。

また、The ONE®は耐摩耗性も高く、岩やテトラの際を攻めても安心感があった。アジングではどうしてもストラクチャー際を通すことが多いけど、細いラインでも信頼できる強度があるのは大きな武器。強度と感度のバランスが非常に高く、細糸でも攻めきれる。

バスプロとしても、このラインの感度とレスポンスはかなり魅力的。バス釣りのフィネスシーンでの応用も十分に考えられる性能だと思う。特に、冬のスモラバやホバスト、ダウンショットのような軽量リグを繊細に操作する釣りに通じる部分が多く、トレーニングとしても最適。

結果、今回のアジングでは小型中心ながらも数釣りができ、バイトの出方・掛ける感覚・ラインテンションの維持など、すべてが勉強になった。

DUEL The ONE® アジングライン——このラインを使うことで、釣りそのものが“研ぎ澄まされる”。ただの道具じゃなく、感覚を磨くための最高のツールだと感じた釣行だった。

水位が低いダムの現状調査へ

最近はいろんなダム湖を巡って、各地の水位やコンディションをチェックしてきました。釣りだけでなく、環境や季節の変化を感じるのも大事な時間。各地のダムを回ってみると、どこも例年よりかなり水位が低く、ボトムの地形や普段見えないストラクチャーが露出していて、改めて湖の「骨格」を知る良い機会になりました。

ダム湖は一見すると静かに見えますが、実は水位変動が激しく、生き物や釣りの状況に大きく影響します。水を多く貯める「利水期」、放水して調整する「洪水期」など、ダムにはしっかりとした運用ルールがあります。特に秋から冬にかけては、水を抜いて貯水容量を確保する時期でもあるので、今のように減水傾向になるのは自然なサイクルなんです。

ただ、こうした低水位のタイミングは、アングラー目線では貴重な「調査チャンス」。普段水中に隠れて見えない岩盤や立木、ブレイクの角度などを直接目で確認できる。次のシーズンの釣りを組み立てるうえで、この観察は本当に大きなヒントになります。ドローンで上から見ても面白いし、足で歩いて地形を感じるのも勉強になります。

一方で、極端な減水は魚たちにも厳しい環境。浅瀬に追いやられたり、酸素量が減ったりと、生態系にも負担がかかります。そういう面では「水の管理」の大切さも改めて実感しますね。

今回の調査では、地形・水質・ベイトの動きをじっくり観察。釣りをするためだけじゃなく、湖そのものを理解する「フィールドワーク」として今後も続けていきたいと思います。ダムの変化を知ることが、結局は魚と自然を守ることにもつながるはずです。

ショートバイトをノセて獲る。TGティアドロップ×スクイーズメタルガード×RVⅡ-C66M+

寒暖差の激しい今の時期。

水温が安定せず、バスの食いも浅くなる。そんな季節に多いのが“ショートバイト”。ほんの一瞬触れるだけ、軽く突くようなアタリ——この小さなチャンスを確実に獲るためのセッティングが、TGティアドロップ/ラウンドアイシンカー+SQUEEZE Metal Guard(スクイーズ メタルガード)3/0+DUEL TBカーボン® 12lb。

ロッドは JACKALL RVⅡ-C66M+ を使用しています。

TGティアドロップは重心が下にあり、着底姿勢が安定しているので、ボトムの感触が非常に明確。

特にラウンドアイ仕様は、フリーリグで使うとラインスライドがスムーズで、ワームが自然に漂う。

ショートバイトが多い時期ほど、この“自然な誘い”と“違和感の少なさ”が重要になります。

一瞬の吸い込みでもティップに伝わる微妙な変化を感じ取れるのが、このリグの強みです。

フックにはスクイーズ メタルガード3/0。

根掛かり回避力が高いだけでなく、フックポイントの貫通性も非常に良い。

ショートバイト時でもガードが邪魔にならず、魚がワームを吸い込んだ瞬間に自然と口の中へ入る構造になっています。

このガードの柔軟さと、スッと刺さるフック形状が今の時期にはかなり効いている印象です。

そして、ロッドの RVⅡ-C66M+。

このモデルはティップが素直に入ってくれて、ベリーからバットにかけてしっかり粘るバランス。

食い込みが浅い今の時期でも弾かず、バイトを“ノせていける”特性を持っています。

硬すぎず柔らかすぎない絶妙なミディアムプラスの張りが、フリーリグの重みとショートバイトの両方に対応できる。

この“しなやかさ”が、吸い込みバイトを逃さず掛けていける鍵になっています。

ラインは DUEL TBカーボン® 12lb。

張りがありつつもしなやかで、微細な変化を拾える。

カバー周りで使っても強度があるので、掛けた後に強気で寄せられる安心感があります。

ショートバイトを感じた時に、すぐにアワセるのではなく、一瞬だけ“食わせの間”を作ることが大事。

ロッドティップが入る感触を感じてから、スイープ気味にフッキングする——これで掛け損ねをかなり減らせます。

このセッティング全体のテーマは「違和感なく吸わせて、しっかりノセる」。

TGティアドロップの安定感、スクイーズメタルガードのスムーズなフッキング、RVⅡ-C66M+の追従性、そしてDUEL TBカーボンの感度と耐久性。

それぞれの要素が“今時期のショートバイト対策”としてしっかり機能してくれています。

ショートバイトが多い時こそ、強く掛けにいくよりも“待つ勇気”。

ロッドのしなりとラインの感度を信じて、一瞬の間を作る。

その先にある1本を、確実にノセて獲るためのセッティングです。

富山県へ修行

富山県へ修行に来ました。立山連峰がドーンと見えて、朝から“うわ、やっぱりすげぇ…”って声出るぐらい綺麗。空気も水もピリッと澄んでて、ここに来るだけで気持ちが整っていく感じがあります。

今シーズン、TOP50では思うような結果を残せず、正直…悔しいです。でも、だからこそこういう時間が必要だと思っています。自然の中で、魚と向き合って、自分とも向き合う。テクニックもメンタルも、全部鍛え直すつもりです。

富山のフィールドは、魚の気配が濃い。キャストするたびに集中が研ぎ澄まされていく。この一本をどう取るか、この瞬間をどう積み上げるか。バスフィッシングって、やっぱり“心のスポーツ”だなと改めて感じます。

立山連峰を見ていると、次は必ずやり返すぞって、自然と拳が握れます。ここでまた強くなる。絶対に結果に繋げる。

富山の自然に感謝しながら、今日も一日、修行してきます。